障がいのある子どもたちへの思い
義弘会初代理事長 山崎全代は、昭和47年より札幌市豊平区月寒東(当時は『東月寒』と呼称)において、東月寒保育園を開園し、知的に障がいのある子どもたちを含めた統合保育を実践してきました。そしてその保育の中で障がいのある子どもたちの将来について心を痛めていました。
その中で、卒園生であり、障がいを持ちながらもひたむきに生き22歳の誕生日を目前にその生涯を終え天国へと旅立った一青年との生前の交流を通して、その生き方に感動を覚え、青年の姿をいつまでも留めておきたいという思いと、多くの障がい者が施設入所を希望しているという実態を知り、平成8年11月1日に光友園を開設しました。
「光友園」という名には、光友園を利用する人達がひたむきに懸命に生き、ともに助け合って多いに光り輝いて欲しいという願いがこめられています。
光友園を利用する一人ひとりのかけがいのない人生において、人間としての尊厳が守られ、豊かな人生を自己表現できるよう支援します。さらに自立へ向かって能力向上への支援に努めます。
法令により、入所支援並びに生活介護において障がいのある人を入所、通所、短期入所、日中一時支援させて、法令に基づく福祉サービスを提供することを目的とします。
主に知的に障がいを有する18歳以上の人を対象とします。
当園は平成8年11月に精神薄弱者更生施設 光友園として開設されました。
居住棟は4つの寮からなり、当時の新幹線から「のぞみ」「ひかり」「あさひ」「こだま」と命名され、10名単位のユニット寮で教室は1人部屋と2人部屋からなっています。
現在は利用者さんの障がい特性に合わせて、事前の事故や怪我防止のためコーナークッションの設置や廊下のクッションフロア化等、改善を行っています。
食事は栄養士による食事管理とメニューのもと、園内の厨房から毎日暖かい食事を提供しています。
生活介護へ通ってくる通所の利用者(定員20名)の方は、それぞれの活動班に所属しています。サークル、行事等においては入所の利用者の方と同じように参加されており、班の活動が休みの時は通所独自での課題やウォーキング等を行っています。
昼食は落ち着いた環境で食べられるよう通所控室で食べています。メニューは入所と同じく、毎日暖かい食事を提供しています。
日中活動は利用者さんのそれぞれの状態により4つの班に分かれており、それぞれに障がいの特性と関心度に応じた活動内容になっています。
1班、3班、4班の活動は、主に活動棟で行われ、2班は椎茸ハウスとその周辺の外作業となります。何れの班も活動の一環として体育館や屋外でのウォーキング等の活動にも取り組んでいます。
9月の第2日曜日に行われる『光友園まつり』をはじめ、ハイキングや一泊、日帰りのバス旅行があります。また、12月にはクリスマス会、11月は開園記念バイキングが行われ保護者さんも来園し、一緒にバイキングをいただきます。
定期的なサークルの活動として、歌声サークル、太鼓サークル、フライングディスクサークル、ヨガサークル、アートサークル等を行っています。